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アプローチ。右手前がゲストハウス。
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壁柱の連続により、アプローチからの室内への視線を遮る。
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ポーチからアプローチを見返す。
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玄関から居間に至る通路。
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垂木を現しにした天井。
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庭の側は薄い壁柱を一定間隔で連ね、間は全て開口にした。
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壁柱に引戸の框や網戸の機構が隠され、嵌殺窓のように見える。
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高窓から安定した光が入り、空を見上げることができる。
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北側には、台所など低く水平な天井の層を配した。
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主寝室。左奥の書斎と右手の居間に通じる回遊性のある動線。
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主寝室から居間を見返す。
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書斎2から書斎1まで、建物の間口いっぱいの長さを見通せる。
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子供室と主寝室の前に掘り込み床座の机を設け、書斎とした。
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北側にある客間から、子供室や書斎を通して南庭まで見通す。
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客間。
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遠景。
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栃木市は古くから舟運で栄え、今でも川岸に瓦屋根と白壁を施した木材回漕問屋が残っている。そのほど近く、南道路に面した間口27m、奥行53mの大きな土地を分筆した、奥1/3分が敷地である。道路寄りには、先々代の時代に建てた数寄屋造のゲストハウスがあり、伸びやかに広がる屋根が幾重にもおりなす甍をかたちづくっている。このような環境に調和するよう、勾配屋根という形式は踏襲しつつ、素材や洗練された形象に頼らない、静かで力強い佇まいを目指した。
ゲストハウスと適度な距離を保つように庭を挟んで対峙する長方形の平面に、垂木を現しにした片流れの屋根を掛け、庭の面には薄い壁柱を一定間隔で連ね、間はすべて開口にした。壁柱はアプローチの視線から室内を遮り、内部からは庭の景色をきれいに切り取る。その連なりと直行する奥行き方向にも幾重かの層を設け、屋根の高さの変化と合わさって、多様な居場所や動線、庭との豊かな繋がりをつくった。
庭に開いた窓辺の層は、子供室と主寝室の前にそれぞれの書斎が設えてあり、縁側のような空間になっている。子供室と主寝室は、さらにひとつ奥の空を見上げられる高窓の層にも繋がり、回遊性がある。そして低く水平な天井の層を一番北側に配し、比較的閉じたい場所を納めた。
単純な配置、屋根、層構成に、簡単な操作によって豊かで多様な居場所が得られ、先人の成果と同様に長く使われる建築になれば幸いである。- 所在地
- 栃木県栃木市柳橋町
- 主要用途
- 住宅
- 住人構成
- 夫婦、子供1人
- 敷地面積
- 634m²
- 建築面積
- 177m²
- 延床面積
- 136m²(41T)
- 規模
- 地上1階




