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都心の密集地にある行き止まりの細い路地に面し、三方を隣家に囲まれた木造3階建住宅。
1階に事務室、2階が居間、食堂、水回り、3階が個室になっている。
周辺環境と各階の用途によって、プライバシーの度合や視線、光などをコントロールするため、道路側には、境界近くとそこから1.8m内側に層をなす壁面を設定し、二層の間を光庭や最上階のテラスとした。
内側の層は、出来るだけ開放感を出すようにスチールサッシの全面ガラスとし、それに対して境界近くの鋼板仕上の層は開口を限定している。
1階部分は低く抑えた横長の開口があり、街に開きつつも結界となるように考慮した。
2階部分は連続して横に切り込みを入れたようなスリットが開き、近隣からの視線をカットして主階に落ち着きを与える。
3階ではこの外側の層が無くなり、ガラスの層だけが建ちあがって、遠望が利く開放的な場となっている。
- 所在地
- 東京都新宿区若葉
- 主要用途
- 住宅
- 住人構成
- 夫婦、子供2人
- 敷地面積
- 63m²
- 建築面積
- 38m²
- 延床面積
- 101m²(31T)
- 規模
- 地上3階