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家族の繋がりを重視する建主の希望と、自然の中に大きく張り出しすぎない佇まいの考えから、正方形の平面とした。
内部は、開口部の引込式のガラス戸と簾戸をはじめ、黒い板張天井の形態の動き、水廻りなどの白いボリュームの配置、薪ストーブのあるコンクリートの壁、階段や床の段差などにより、空間の繋がりや自然を取り込む流れをしつらえた。
また、基礎は防湿のため高くし、床下空間を利用して温水放熱器による「床下暖房」とした。
床下暖房は、床に設けた開口から暖気を室内に送る「対流」と、床表面が暖められる「輻射」とを組み合わせた暖房方法で、家全体が穏やかに暖まり、床下からの給気も予熱して室内に入れることができる。
さらに、高い床下の放熱器や配管はメンテナンスが容易で、冬場の不在時も暖房を弱運転すれば、配管の水抜が不要になるシステムである。
- 所在地
- 長野県北佐久郡軽井沢町大字追分
- 主要用途
- 住宅(別荘)
- 住人構成
- 夫婦、子供2人、母
- 敷地面積
- 526m²
- 建築面積
- 114m²
- 延床面積
- 149m²(45T)
- 規模
- 地上2階